サッカーの上手い選手を見る!脳と記憶力が関係している?

 

今回は、”サッカーの上手い選手を見る“と”脳と記憶の関係性“について、ライフキネティック・トレーナーの視点から(インターネット上で公開できる範囲内)でお伝えさせていただきます。

 

私は、約10年以上も前から、サッカーが上手い世界トップレベルの選手たちをずっと見続けてきました。

 

そうすることで、今まで見えなかったり、感じられなかったりした部分が、少しずつ見えたり、感じられたりするようになってきました。

 

ですから、この記事では”上手い選手を見ることの重要性“をライフキネティックも含めて、様々な観点からお伝えしていきたいと思います。

 

目次

①サッカーにおいて見るとは?

子供の右目をズームアップした画像

まず、”サッカーにおいて見る“という行動ですが、これは”過去のブログ(http://footballcoordination.cocolog-nifty.com/)”でもお伝えしていましたが、”見る対象物“によって脳の領域や分野が違ってきます。

 

つまり、”ボール・味方選手・敵選“、

それから”ゴール“なども見る対象物に含まれます。

 

そして、そうした

見る“という行動を研究している”研究者も存在“しています。

 

たぶん、私も含めた皆さんも”見る“という行動を、多くの人は”全て脳の同じ領域や分野で判断していると思っていたはず“です。

 

しかし、その研究者(ナンシー・カンウィッシャー氏)のプレゼンによると、”どうやら対象物によって脳で判断している領域や分野は違う“ようなのです。

 

何故、脳の領域や分野が違うのかは、研究者自身も分かっていません。

 

ですが、脳の断面図を撮影する機器に入った状態で、様々な対象物を見ながらデータを取っていると、上記のようなことが分かってきたそうです。

 

 

また、私たちが、

対象物を見間違える

というシステムも少しずつ解明されてきています。

 

こうしたことを踏まえた上で、”サッカーにおける見る“という行動の中で、プレーしている選手は”対象物を見間違えている“という可能性が高くなってきました。

 

更に、”対象物を見間違える“ということは、

プレー中にミスをする可能性が高くなる

ことも考えられます。

 

ちなみに、”脳に届く情報の80%は目から入る情報“と言われており、いかに”サッカーで見ることが重要なのかが理解できる“と思います。

 

毎週、国立市で開催しているサッカースクール(ライフキネティック・コース)では、この”見る“という能力を”様々なエクササイズで向上“させています。

 

選手たちがサッカーのプレーをする上で、

ミスを減少させる効果

にも大きな期待がもてます。

 

では次のコーナーで、選手たちは”どのような部分を見ているのか“にも注意しながらお伝えしていこうと思います。

 

②相手の身体や動きも見ている

サッカーで見られる様々なフォームのイラスト

冒頭でお伝えしたように、サッカーでは”ボールやゴール“以外にも見ているものがあります。

 

それが、今回お伝えしたい内容です。

 

何を見ているかというと”相手の身体や動き“です。

これは見たくないと思っていても、”勝手に視野に入ってくるもの“ですよね。

 

でも実は、”身体の動きを見る時“は、ボールやゴールを見る時とは違う”脳の領域と分野“を使っています。

 

ですから、

サッカーの上手い選手の身体や動きを見る

ことはとても有効なのです。

 

私は、かれこれ約10年以上、世界トップレベルの選手たちの身体の動きを動画で見続けてきましたが、そうすることで”まで感じられなかった感覚を得る“ことができるようになってきました。

 

つまり、”サッカーの上手い選手のプレーを長年見続けてきた“ことで、ボールやゴールを見る脳の領域や分野とは”違う部分が発達した“と考えられます。

 

(これは長期記憶にも深く関係しています)

 

そして、これを上手く活用すれば、ライフキネティック理論でサッカーの”見る“という行動を領域や分野別に鍛えることができる可能性が浮上“してきました。

 

ですから、私が開催しているサッカースクールでは、あえて選手たちに”様々な身体の動きを見る“ように伝えています。

 

例えば...

 

こんな身体の動きを見せています!

1.ドリブルで相手をかわす際、相手のどちら側を狙うべきか?

2.その時の相手の身体はどのようになっている?

3.両足の位置はどのようになっている?

4.上体や骨盤はどちらを向いている?

 

こうした部分をしっかりと見るように伝えています。

 

また、これらが”しっかりと見える(記憶する)“ようになってくると、その情報量の多さから、判断の部分で迷うことが多くなってくるようで、実際の試合場面でも”以前よりも自分で判断して悩みながら考えてプレーを選択するようになってきた“という親御さんからの報告もあります。

 

相手の身体がしっかりと見えるからこそ、

その情報量の多さから判断の部分で迷ってしまう...

 

なんて”贅沢な悩み“でしょうか(笑)

 

皆さんも、ライフキネティックで”見る脳力を向上“させていけば、こうした”贅沢な悩みや迷いを持つことができる“ようになりますよ♪

 

③上手い選手を見続ければ動きのコツが分かる!

金色の背景でメッシがドリブルしている画像

では次に、”上手い選手を見続ければ動きのコツが分かる“についてお伝えします。

 

私が当時30歳の頃、

まだ現役として社会人クラブでサッカーをていた頃の話です。

 

その当時、クラブの中にかなりサッカーの上手い選手(全国大会にもレギュラーとして出場経験あり)がおり、私は毎回練習がある日に、”その選手の動きをずっと観察“していました。

 

そして、その選手の動きを見つつ、世界トップレベルの選手たちの動画を見ながら動きを比較してみたところ...

 

ある共通する動き“が、少しずつ見えてくるようになってきました。

 

つまり、しっかりと見るべき部分を見て、よく観察しながら”サッカーの上手い選手を見続けていると、その部分が感覚として分かるようになる“ということを身をもって体験しました。

 

ちなみに、私がこれまで見てきた世界トップレベルの選手たちです。

 

今まで色んな選手を見てきました!

ロナウジーニョ、ジダン、ペレ、マラドーナ、クライフ、プラティニ、ベッケンバウアー、ジーコ、マシューズ、ガリンシャ、カントナ、ガスコイン、ロベルト・バッジョ、ロマーリオ、サビチェビッチ、ファンニステルローイ、ロナウド(ブラジル)、カカ、ベルカンプ、アンリ、フィーゴ、ファンペルシ、ロッペン、ピルロ、シャビ、C.ロナウド、メッシ、イニエスタ、ベイル、ネイマール、モドリッチ、デブライネ...

 

といった感じで、白黒の映像時代から最近の選手まで、たくさんの世界トップレベルの選手たちを毎晩のように”今も見続ける“ようにしています。

 

当初は、やはり”ロナウジーニョ“と”ジダン“ばかりを見ていました。

 

そこで、突然「ハッ!」と気づいたことがあり、他の世界トップレベルの選手たちも「もしかしたら?」ということで、次々と他の選手たちも見るようになり、”それまで推測だったものが徐々に確信に変わる“ことに。

 

私の推測...

先ほどからお伝えしているライフキネティック理論を使って、”常に新しい課題“を選手たちに与えることができれば、もしかしたら選手たちの”身体を見る脳の領域や分野を発達させることができる“のでは?

 

このような考えに至った私は

ライフキネティック・パーソナルトレーナー

を取得する決断をしました。

 

現在は、上記のような事を常に考えながら、”ライフキネティックの要素も含めたオリジナルのエクササイズを作成“しています。

 

なお、ライフキネティックでは、

YouTubeで紹介されているような単純なエクササイズ

を基本的には行いません。

 

それぞれ参加者の”弱み“や”強み“などを考慮しながら作成し、

全て”オリジナルのエクササイズを作成“しています。

 

ですので、”現在インターネット上に溢れているライフキネティックのエクササイズを長く継続しても高い効果は期待できない“と断言できます。

 

「えっ?」

 

このように驚いた方もいるでしょうが、

ライフキネティックは”トレーナーと参加者が直接対面し、個々の弱みや強みを随時トレーナーが観察しながら、的確なタイミングとアドバイスでエクササイズを提供する“ことが強く求められます。

 

ということは、”トレーナーが対面していないエクササイズの全て“は、正規のライフキネティックとは言えないのですし、高い効果も期待できないということになります。

 

これは、ライフキネティック・ドイツ本部からも、日本支部からも各トレーナーに対して通達が届いており、”それ以外の方法ではライフキネティックのエクササイズは成立しない“と追加事項として新たに加わっています。

 

つまり、ライフキネティック・トレーナーでない人が書いている記事やサイトで、簡単なライフキネティックのエクササイズが紹介されていたとしても、それは”単純な脳トレ“ということになります。

 

 

よって、皆さんがインターネット上の様々な記事や動画を見て、そのエクササイズを単純に真似したとしても、それは “ただ、そのエクササイズをやっているだけ” にすぎず、”脳の短期記憶も長期記憶にも高い水準で刺激を与えることができない“という問題が出てきてしまいます。

 

今まで、そうした動画やエクササイズをやっていれば、”ライフキネティックの効果が得られると思っていた方“は、”十分注意が必要“です。

 

実際に、ライフキネティック日本支部やパーソナル・トレーナーが開催している体験会などに参加してみれば、その”内容や説明の違いに驚かされるはず“です。

 

もし、ライフキネティック体験会に参加できる時間や都合があるようでしたら、是非参加してみることを強くお勧めします♪

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

今回は、今回は、”サッカーの上手い選手を見る“と”脳と記憶の関係性“について、ライフキネティック・トレーナーの視点から(インターネット上で公開できる範囲内)でお伝えさせていただきました。

 

今回の記事を読まれて、

まさか”見るという脳の分野や領域に違いがあった“なんて...

と驚かれた方も多いのではないでしょうか。

 

今後も、ライフキネティック・パーソナルトレーナーとして、サッカーに関する情報をお伝えさせていただきますし、それによって”少しでも皆さんの活動にとってプラス“になればと考えております。

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました♪

 

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