今回は、”サッカーのドリブル練習でコツや技術を習得する為の要素“について、ライフキネティック・トレーナーの視点からお伝えさせていただきます。
たぶんインターネット上で、”サッカーのドリブル上達法“を検索されている方もいらっしゃるのではないかと思います。
しかし、世の中そんなに甘い話はなく、現実として”その方法を実際に取り入れても上手くならない“というのが現状のようです。
今回、”何故それだけではドリブルが上手くなれないのか?“をライフキネティック・トレーナーの視点からお伝えします。
また、あまりサッカーに詳しくない方でも分かりやすいように、”ドリブル技術が習得できるコツや練習“も解説していきたいと思います。
目次
①ドリブル練習に多い勘違い

まずは、”ドリブル練習に多い勘違い“をお伝えします。
私自身も、実は中学生まで”ドリブルというものが凄く苦手“でした。
当時中学生だった頃、どのようにすれば”カズ“や”マラドーナ“のようなドリブルができるのだろうと疑問に感じていたものです。
ちなみに、私の中学生時代の愛読書は、”STRIKER(ストライカー)“というサッカー専門誌でした。
一生懸命この本を読みながら、当時JFL(Jリーグになる前の社会人リーグ)で活躍している選手たちの技術を真似て、試行錯誤しながら1人で黙々と練習した記憶があります。
しかし残念ながら、いくらそうした本を読んで練習しても、”ドリブルのコツや技術を知ることは無理“でした。
そんな生活を続けながら、高校進学の時期が訪れ...
親元を離れて、茨城県内でベスト4に入ったサッカー強豪校へ進学することを決意します。
なお、私が高校時代、”劇的にドリブルが上達したトレーニング法“を過去の記事でご紹介していますので、興味がある方は是非こちらの記事をご覧ください。
上記の記事で紹介しているドリブルトレーニングを、指導者として小学生から中学生年代の選手たちに伝えたところ、”ほとんどの選手がサッカー強豪クラブまたはサッカー強豪校へ進むことができた“という嘘のようで本当の話があります(笑)
サッカーのドリブルは、”走る動作とボールを運ぶ動作“を同時に行わなければいけません。
つまり、この2つの動作をまとめてトレーニングできる内容となっています。
マーカー等は一切使用しませんし、ボールさえあれば、どこでも取り組むことが可能です。
私の場合は、ウォーミングアップをする際、常に取り組むようにしていましたので、回数で言うと、これまで何万回も行い続けてきました。
もし、”上記のトレーニングでドリブルが上達しなかった“という方は、”やり方が間違っている“か、”必ずどこかに問題があるはず“なので、その際はメールフォームからお問い合わせいただければと思います。
多くの方がドリブル練習で勘違いしているのは、”マーカーを使ったトレーニングが重要だと思っている点“です。
よく考えてみてください。
微動だにしないマーカーを相手にドリブルをして、サッカーのドリブルが上手くなれるでしょうか。
また、サッカーのディフェンスがマーカーのように、ずっと止まったままでしょうか?
これに反論する方の中には、タッチコントロールのトレーニングになっていると言うこともありますが、”それはあくまでもボールのタッチコントロールの練習“であって、”サッカーの試合で活かせるドリブル練習ではない“わけです。
当然、ボールのタッチコントロールも上手くなければ、ドリブルも上手くなれませんが、ボールのタッチコントロールは、別にマーカーなどを使わなくても上手くなります。
できる限り、”サッカーに必要な技術はサッカーの中で身につけた方が良い“ので、”サッカーからかけ離れた状況下でのトレーニングは効果が薄い“と思っていただいて良いと思います。
では、ライフキネティックはどうなの?
このように思った方もきっといるはずです。
上記に関しては、次のコーナーでお伝えしたいと思います。
②コツや技術を早く習得する為に

では次に、”ドリブルのコツや技術を早く習得するには?“についてお伝えしたいと思います。
先ほど、サッカーのドリブルが上手くなる為には、”サッカーからかけ離れた状況下でのトレーニングは効果が薄い“ということをお伝えしたと思います。
でも、ライフキネティックは”サッカーからかけ離れたトレーニングなのではないの?“と思った方も中にはいるはずです。
ですが、これまで何度もお伝えしてきたように、”ライフキネティックは脳の機能を向上させる為のトレーニング“であって、サッカーだけに限らず、”様々な場面で必要とされる機能や能力を向上させる“ことができます。
違った見方をするのであれば、”サッカーのドリブルにおける瞬間的な判断やボディーコントロールに深く関わってくる“ということでもあります。
例えば、”見る“という行動に関してですが、主に”私たち人間が得る情報の80%が目から入る情報“と言われています。
ということは、どれほど微動だにしないマーカーを相手にドリブルの練習をしたとしても、動きが全くない障害物を相手にドリブルをしているわけですから、”瞬間的な判断やその際に必要となるボディーコントロールを養うことができない“ということになります。
なお、名古屋グランパスエイトを指揮し、アーセナルも指揮したアーセン・ベンゲルは、”サッカー選手はボールを受ける前のスキャニング回数が重要“と言っています。
このように、”見る(情報を得る)能力“と”それらの情報を瞬時に判断する能力“がサッカーのドリブルには絶対に欠かせない要素となっています。
ですから、インターネット上で見かけるような、スピードが速くなくても(遅くても)相手を抜けるドリブルとか、誰でも上達する(上手くなる)ドリブルトレーニングというものは絶対に存在しません!
もし、それらのトレーニングでサッカーのドリブルが上達したというのであれば、それは”その選手が元々持っていた脳の機能が優れていただけの話“です。
既に実感している方なら分かるはずです。
現実は違いますよね?
どのようなトレーニングを試してみても、一向にドリブルが上達せず、更にコーディネーション能力も改善しないというのがほとんどだと思います。
しかし、サッカーに関して無知な方(特に選手の親御さんたち)は、そうしたことを知らないが為に、”人を惹きつけるフレーズ“についつい乗っかってしまいます。
とにかく、今よりもサッカーのドリブルを向上させたいのであれば、”選手自身の脳の機能を向上させること“です。
その為には、下記の記事でもお伝えしている”脳神経可塑性”を知っていくことが重要です。
上記の記事でも説明しているとおり、”今後のあなた自身の行動次第“でドリブルのコツや技術の習得は早くもなれば遅くもなります。
ですから、脳神経可塑性を知って、”上手くなる為の近道を真剣に考える“ようにしてみてください。
③お勧めのドリブル練習とコツ

最後に、私が”お勧めするドリブル練習とコツ“をお伝えします。
まず、その前に”ライフキネティック“を初めて知った聞いた方は、過去の記事でライフキネティックがどのような運動プログラムなのかを知ってください。
上記の記事を読んで理解した上で、これまで私がお伝えしたドリブルの練習を行ってみてください。
なお、私のお伝えしたドリブルの練習にも、マーカーを使ったトレーニングが幾つか存在します。
ただし、こちらのトレーニングは、”見る能力とボディーコントロールを養う為のトレーニング“となっています。
ライフキネティックでは、”本人が見て判断して動くエクササイズ“と、”相手の動きを見て判断して動くエクササイズ“の2種類が存在します。
この記事の中でお伝えしているドリブルのトレーニングですが、これは前者の”本人が見て判断して動くエクササイズ“となっています。
ここで勘違いをしてほしくないのですが、ここでお伝えしているトレーニングはライフキネティックではありません。
あくまでも、過去に私が作成したトレーニングで、”偶然にもライフキネティックの要素が少しだけ含まれていただけ“です。
本当に、それらのトレーニングが過去に作られたものなのかを証明する証拠(動画)も残っていますので、”私がインターネット上でライフキネティックを提供している“と勘違いされないようにお願い致します。
こうして記事の中で、幾つかのドリブルトレーニングをお伝えしていますが、”実際に動画で撮影して練習に取り組んでいる方は少ない“と思います。
つまり、サッカーのドリブルが上達する方法を探してはいるけど、”実際やっていないという方がほどんどのはず“です。
その時点で、
“周囲に差をつける努力ができていない“
ということになりますが...
しっかりと脳神経可塑性について、理解が得られている方なら、”本人の行動“がいかに重要なのかが分かっているはずです。
信じるか信じないかは皆さん次第です(笑)
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、”サッカーのドリブル練習でコツや技術を習得する為の要素“について、ライフキネティック・トレーナーの視点からお伝えさせていただきました。
たぶん、皆さんがインターネット上で検索しているサッカーのドリブル上達法の中に、私のサイトや記事も埋もれているはずです(汗)
どれが本物なのかは、実際に行動に移して、次々と試してみれば分かることです♪
高いお金を支払って、その指導者にお子さんを預け、それでサッカーのドリブルが上達しないのは、お子さんに責任があるのではなく、”その指導者を選択した皆さんにも責任があるはず“です。
お金さえ出せば、いくらでも人は楽をすることができます。
しかし、世界のトップレベルで活躍している選手たちが、過去そのようにしてサッカーが上手くなっていったでしょうか?
大切なのは”行動“です。
そして、”それが脳神経可塑性を促進させる“ということを忘れずに、今後の活動に役立ててください♪
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
