今回は、”元鹿島アントラーズ安部裕葵選手の経歴やポジション(特徴)“と、”バルセロナBや日本代表での活躍および海外の反応“についてお伝えしていきます。
突如、”鹿島アントラーズからバルセロナBへ移籍“したことで、かなり”日本国内のサッカーで話題“となりましたが、彼の経歴やポジション等も含めた特徴とプレー動画も含めて少し調べてみることにしました。
では、次のコーナーから”安部裕葵選手の経歴やポジションと特徴“をお伝えしたいと思います。
目次
①安部選手の経歴やポジションと特徴
まず、”安部裕葵選手の経歴“です。
【出身地】
- 東京都出身
【生まれ】
- 1999年生まれ
【ポジション】
- ミッドフィルダーおよびフォワード
- 2018年Jリーグ・ベスト・ヤング・プレーヤー賞を受賞(個人)
【所属チーム】
- 城北アスカFC(東京都北区)
- 中学時代に帝京FCジュニアユースとS.T.FOOTBALL CLUBに所属
- 広島県瀬戸内高校(全国高校総体ベスト8・優秀選手に選出)
【代表歴】
- U-18日本代表(2017年:AFCアジア選手権予選)
- U-19日本代表(2018年:トゥーロン国際大会・AFC U-19選手権)
- U-20日本代表(2019年:遠征のみ)
- 日本代表(2019年:コパ・アメリカで国際Aマッチ出場)
なお、安部選手が所属していた”城北アスカFC“は、1979年に発足した”明日香フットボールクラブから改名“しています。
2018年からは、”城北ボレアスFCというチーム名で活動“しているようです。
“都大会に出場できるほどのクラブ“だそうで、”進路先にJクラブの下部組織でプレーする選手も多い“ようです。
その他、私が知っている情報としては、鹿島アントラーズのスカウティングが高校生の大会を視察していた際、安部選手が目にとまったというのを何かのサッカー記事で読んだことがあります。
高校時代にプロの目にとまるほどですから、当時からかなり注目を浴びるようなプレーをしていたのでしょうね!
②バルセロナBや日本代表での活躍
既に、冒頭でもお伝えしたように、2019年に”安部裕葵選手は鹿島アントラーズからバルセロナBに完全移籍(4年間)“をしています。
2019年8月現在、”所属するバルセロナBで初ゴールを決めた“ので、参考までに得点シーンを動画でご覧ください。
(一部省略していますので、約20秒の動画です)
私が見た感じでは、”ドリブルに力強さ“が感じられますし、”一瞬のスピードが速い“ように感じます。
では、高校時代のプレーも含め、”鹿島アントラーズや20歳以下の日本代表でのプレー“も見てみることにしましょう。
(一部省略していますので、約1分25秒の動画です)
スピードに乗った時のドリブルは、
“キレもあって周囲が良く見えている“
ように感じます。
ドリブルのスピードが速いということは、それだけ”相手ディフェンスとの距離が短時間で近くなる“わけですから、その中で”瞬時にダブルタッチを出せている“ことと、”冷静にGKをかわしている場面も見られる“のが”安部裕葵選手の特徴“のようです。
ダブルタッチに関しては、過去に記事を書いていますので、こちらにも目を通していただけたらと思います。
それから、”周囲の状況を素早く把握する能力も高い“ので、”ドリブルでボールを運ぶ位置(スペース)もしっかりと見ている“のだと思います。
これを実現させるには
“近くと遠くを見る能力“
を習得していなければできません。
こちらも過去に書いた記事がありますので、向上心がある方は、是非こちらの記事も参考にしてください。
これまで日本国内には、
“安部裕葵選手と似たドリブラーは数多く存在していた“
はずです。
それでもバルセロナが興味を示し、鹿島アントラーズから完全移籍を実現させたということは、それだけ他の選手よりも”周囲の状況を把握する能力が優れている“ということではないでしょうか。
ちなみに、こうした技能を身につける為には、ドリブルのトレーニングで”瞬時にドリブルのコース(道)が見える“ようにならないといけません。
以前、私は某高校サッカー部で外部指導していた際、このトレーニングを編み出し、ドリブルに興味がある選手(個々)にだけ伝えることにしました。
そして、そこから様々な選手をインターネット上や直接指導することで、”地元ジュニアクラブは市内初の県大会優勝を果たす“ことができましたし、他にも”Jクラブでレギュラーを奪った選手や目標とするクラブのセレクション合格を達成した選手“を何人も育てています。
ただし、ここで”重要なキーポイントが1つ“あります。
それは、
“あまりにも習得が遅いと完全に身につかない能力“
という点です。
たぶん安部裕葵選手は、”幼い頃からこうしたドリブルをしてきた“のでしょうし、”自分の特徴を活かしたサッカー“をする為に、”親元を離れて広島の高校へ進学した“のだと思います。
こうしたことを考えると、
“日本国内のサッカー事情(育成)も徐々に変化してきている“
ように感じます。
つまり、”自分の特徴を最大限に活かしたプレーを続ける“ことで、もしかしたら”プロクラブの目にとまる“かもしれませんし、安部裕葵選手のように”海外のビッグクラブからオファーがかかる可能性が出てきた“ということです。
今後、日本国内のサッカーの育成が、どのように変化していくのか非常に楽しみになってきましたね♪
③海外の反応
最後に、”安部裕葵選手に関する海外の反応“についてお伝えしたいと思います。
まずは、明治安田生命・Jリーグ・ワールドチャレンジ2017(7月22日/カシマ)において、”セビージャと対戦“した際に、当時スペイン代表の左サイドバックだった”セルヒオ・エスクデロから、もっとも印象に残った選手“として高い評価を得ています。
この試合で、安部裕葵選手はマン・オブ・ザ・マッチに選出されており、FW鈴木選手へのアシストに繋がるドリブルでも見事な技能を見せています。
(一部省略していますので、約45秒の動画です)
このように、動画で何度も”安部裕葵選手のドリブル“を見てきたわけですが、やはりギリギリの所で相手DFをかわしている姿が目立ちます。
あくまでも憶測ですが、スペインで評価されているのは、こうした”メッシのようなギリギリの所で相手をかわせるドリブルの技能“ではないかと思います。
これまで、スペイン代表の試合を何度も見てきているので、個人的に感じるのですが、”安部裕葵選手のドリブルはスペイン代表選手たちの技能や特徴と似ている“ように感じます。
つまり、彼自身の”持ち味であるドリブルが海外から高く評価されている部分“であり、そのままこれが“海外の反応“ではないでしょうか。
こうしたドリブルは、実際に試合で出そうと思っても簡単にできるものではありません。
特に、動画の中で最後のDFをかわす時のダブルタッチを見ると、”今までの日本人には少ない感じの反応速度“というか、”瞬間的に脳の判断を変化させる能力を持っている“と感じます。
このような重要な場面で、身体が瞬間的に反応するということは、脳も機能的に反応(変化)しているわけですから、これは”柔軟性のある判断力“と言っても良いですね。
どちらかというと、これまでの日本人選手は”フィジカルによる速さや強さで反応速度をカバー“していました。
しかし、これから世界で日本人が活躍する為に必要となる能力は、安部裕葵選手や久保建英選手が持っている”柔軟性のある判断力で素早く反応できる能力“だと思います。
フィジカルに関する記事も過去に書いていますので、”脳の反応とフィジカルの反応の違いを知りたい方“は、是非ご覧になってみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、”元鹿島アントラーズ安部裕葵選手の経歴やポジション(特徴)“と、”バルセロナBや日本代表での活躍および海外の反応“についてお伝えさせていただきました。
彼の特徴をライフキネティック・トレーナーの視点から見ると、やはり”今までの日本人選手とは反応の速さが違う“ように感じます。
これは、
“足の速さや筋力(フィジカル)だけ“
では説明できない部分です。
もし、安部裕葵選手のようなプレーを目標にするのであれば、普段のドリブルをする時から”視野の端を使って周囲の状況を把握“して、更に”目の前にDFが現れた時に適切なドリブルの技術を出せるようにする“ことが必要です。
また、目と手、目と足のコーディネーション能力を高めるトレーニングに関しては、かなり”日本は世界と比べて遅れている“と思います。
そんな中で、現れた安部裕葵選手や久保建英選手は、”現在の日本サッカーの見本となるべき存在“かもしれません。
個人的には、
“脳を変えればサッカー全体のプレーも変わる!“
と言えます。
これを機会に、多くの方々が是非ライフキネティックに興味を持っていただけたら嬉しいです(笑)
ここまでお読みくださり、ありがとうございました♪