サッカーのセレクションに必要な技術や能力とは?準備しておきたい5つの要素!

 

今回は、”サッカーのセレクションに必要な技術や能力“について。そして、”事前に準備しておきたい要素“をライフキネティック・トレーナーの視点からお伝えしていこうと思います。

 

これまで、こちらのブログでは”セレクション合格に必要な要素“を様々な形でお伝えしてきました。

 

ですので、こちらの記事では主に”まとめ“の記事になります。

 

当然、これからセレクションを受ける方にとって、事前に準備すべき必要な要素も踏まえつつ、”どのようにすればセレクションに合格できるのか?“について言及していきたいと思います。

 

とにかく、希望するクラブのセレクションに合格する為には”事前の準備が必須”です。

 

今回の記事を読んで、是非ご自身(お子さん)に足りない要素が無いかを確認していただけたらと思います。

 

なお、こちらの記事は”ライフキネティック・トレーナーの視点“から、”サッカーのセレクション合格に必要な技術や能力および要素“をお伝えしています。

 

まだ、ライフキネティックについてご存知の無い方は、下記の参考記事を読んで、基本的な知識を学んでみてください。

 

ライフキネティックに関する参考記事!

ライフキネティックとは?

 

それでは、最初に”セレクションに必要な技術や能力“について、次のコーナーからお伝えさせていただきます♪

 

目次

①セレクションに必要な技術

少年サッカーの試合でオフェンスの選手とディフェンスの選手が映っている場面

まず初めは、”セレクションに必要な技術“からお伝えしていきます。

 

これまで、こちらのブログでは、”サッカーに必要な基本的な技術“をお伝えしてきました。

 

既に目を通している方なら、ある程度は把握されていると思います。

 

念のため、これまでお伝えしてきた技術を下記にリンクも含めて載せておきますので、各自ご確認ください。

 

 

まだまだ、これからも少しずつセレクションに必要な技術が増えていくと思いますが、現時点で抑えておくべき基本的な技術は上記6つです。

 

各記事では、参考になる動画やイラストも含めながら解説していますので、どのような技術なのかが目で確認できるはずです。

 

これらの技術を全てマスターしなければならないのかというと、そういうことでもなく、それぞれの技術をマスターしておくことで”セレクションで有利になれる“と思っていただければと思います。

 

ただし、ゴールキーパーやディフェンダーといった専門的なポジションでは、”技術よりも能力の方が最優先される部分が大きい“ので、そちらに興味がある方は、次のコーナーで紹介する”セレクションに必要な能力“をご覧ください。

 

なお、ライフキネティック・トレーナーの視点から見たサッカーの技術とは、学習の積み重ねであり、運動スキルの習得でもあります。

 

これら全ては、”学習の個人差や脳の記憶と深く関係“しているので、その辺も後ほど紹介する参考記事をご覧になって学んでおくと、きっとセレクションを受ける際に役立つはずです。

 

希望するクラブのセレクションを受ける前に、どれだけの準備ができるか?

ここが重要なポイントとなります。

 

当然、倍率の高いクラブのセレクションを受けるとなると、それだけ競争率も高くなっていきますから、1カ月前や2カ月前からの準備では目標を達成することができません。

 

後悔しない為にも、年間を通してしっかりと準備しておくことをお勧めします♪

 

それでは、次のコーナーでは”セレクションに必要な能力”についてお伝えさせていただきます。

 

②セレクションに必要な能力

サッカーコートで体力トレーニングを行う複数の選手たち

こちらのコーナーでは、”セレクションを受ける際に必要な能力“をそれぞれ解説していきます。

 

まずは、どのような能力が必要なのかをこれまでの参考記事も含めてご紹介したいと思います。

 

サッカーに必要な基本的な能力!
  1. 周囲の状況を素早く把握する
    ライフキネティックとは?
  2. 脳の神経可塑性(短期記憶と長期記憶)について
    ライフキネティックを体験しよう!配信動画で学ぶ3つの要素
  3. 近くと遠くを見る
    サッカーにおいて近くと遠くを見る。スポーツゴーグルの弱点
  4. 戦術的な能力を向上させる為のコーディネーション
    サッカーでビルドアップの意味とは?必要な能力やトレーニングと動画の紹介!
  5. 視野を広げるコーディネーション
    サッカーで視野を広げるとは?トレーニングに必要な3つのポイント!

 

上記の5つの能力は、是が非でも習得しておきたい能力です。

 

なお、”判断力“と”コーディネーション能力“は互いに深い関係性があり、良い判断ができるようになるには、良いコーディネーション(身体の使い方)をする必要があります。

 

特に、”コーディネーション能力は視野の確保に深く関わってくる“ので、日頃から”常に良い習慣(GOOD HABIT)でプレーをする癖“をつけておくと良いと思います。

 

また、普段からやっていないことがセレクションを受ける際、突然できているということは基本的に有り得ません。

 

少し厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、”普段の練習や試合で出せていることをセレクションでも出す“というのが第一段階の目標です。

 

その為に、”どの能力をいつまでに習得すべきか?“を”セレクションを受ける予定日から逆算して計画を立ててトレーニングを行っていくと良い“です。

 

では次のコーナーでは、”セレクションを受けるまでに準備すべき要素“についてお伝えしていきます♪

 

③準備すべき5つの要素

サッカーでチームメイトが輪になって、それぞれ片膝をついて話し合っている様子

こちらのコーナーでは、”セレクションを受けるまでに準備すべき5つの要素“をそれぞれ解説していきます。

 

ざっとですが、5つの項目を先に書き出しておきます。

 

セレクションまでに準備すべき5つの要素
  1. 本人の希望するクラブ
  2. セレクションを受ける日(年)
  3. レギュラーの有無
  4. トレセンの有無
  5. 注目度

 

上記1~5つまでの項目を、上から順に目標をクリアできていればいるほど、セレクションの合格率が高くなると言われています。

 

それでは、順に1つずつ解説していきます。

 

1.本人の希望するクラブ

セリエAインテルのクラブロゴと文字のイラスト

これは当然のことですが、”本人がどこのクラブを希望してセレクションを受けるのか?“が明確になっていないと、どのようなトレーニングの計画を立てれば良いのかさえ把握できません。

 

地域にあるJクラブのセレクションを受けるのか?

それとも、地域の強豪クラブのセレクションを受けるのか?

または、そこそこの中堅クラブのセレクションを受けるのか?

 

どこのクラブ(レベル)を受けるのかによって、

習得すべき基本的な技術と能力のレベルも違う

というのがあります。

 

特に、強豪Jクラブになると、一般レベルではセレクションに合格することはかなり難しくなります。

 

そういう意味では、先日レアルマドリードに移籍した久保建英選手は、幼い頃にバルセロナの下部組織にも合格していることから、一般レベルを遥かに超える技能を持っていたと言えます。

 

このように、本人が希望するクラブの身の丈に合った技能レベルを身につけることが”当面の目標”となりますので、どのレベルを目指すのかを現時点でハッキリとさせておく必要があります。

 

ちなみに、私の長男は漠然と”将来プロのサッカー選手になりたい!”と言っていただけだったので、本人の目標とするクラブや憧れの選手というものが一切ありませんでした。

 

それでも、”この位のレベルなら合格するだろう“というある程度の予測から、Jクラブ系列のセレクションに合格しています。

 

ただし、あくまでもJクラブ系列のジュニアユースだったので、その地域では中堅レベルといった感じです。

 

そのレベルでも別に構わないのであれば、

ごく一般のお子さんでも努力次第でセレクション合格は可能

です。

 

といっても、セレクションに合格したからといって、クラブで必ずレギュラーになれるという保証はどこにもありませんので、そこだけは頭の片隅に入れておいてください。

 

2.セレクションを受ける日(年)

2019年1月から12月までのカレンダー

大抵のお子さんは、ジュニア~ジュニアユース年代で希望するクラブのセレクションを受けることになります。

 

当然そこで

セレクションを受ける日(年)

も重要なポイントになります。

 

セレクションを受けるつもりがなかったのに、それ相応の技能レベルを有していれば何ら問題はありませんが、半年やそこらでセレクションを受けようと努力し始めても、万全な準備やセレクション対策はできません。

 

やはり、小学生低学年(1~3年生)の段階で、

ある程度の目安や目星をつけておくのがベスト

だと思います。

 

例えば、小学5年生になってから計画を立てるのと、小学2~3年生で計画を立てるのでは、明らかに後者の方が勝ります

 

つまり後者であれば、

事前にやるべきトレーニングを年単位で計画することができる

ことになります。

 

余程のことがない限り、半年や1年間で様々な技能は急成長しませんから、長い年月をかけて準備していくことを強くお勧めします。

 

その目安となるのが、冒頭でお伝えした

セレクションに必要な技術

セレクションに必要な能力

です。

 

強豪Jクラブを目標にするなら完璧にマスターすること。

地域の中堅クラブであれば、そこそこの習得率で合格できます。

(ただし、ちょっとした合格する為のコツもありますが)

 

また、

その習得した技能レベルの判断を誰がするのか?

というのも課題としてあります。

 

先ほど紹介した久保建英選手ですが、実は彼のお父さんとバルセロナでスクールコーチをしていた日本人指導者が、大学生時代に同じサッカー部に在籍していたという事実があります。

 

その為、バルセロナに合格する為には、”このような技能をこの年代までに習得しておく必要がある“ということを事前にリサーチまたは把握することができていたようです。

 

皆さんにも同様の知人がいれば、そうしたことが可能になるのでしょうが、ほとんどの方は”無の状態からセレクション合格を考える“はずです。

 

ですから、正当な”やり方“や”方法“で、この記事の手順を参考にしながら、長期的な計画を立てていくことをお勧めします。

 

3.レギュラーの有無

 

次に、現在のお子さんが”所属するクラブでレギュラーかどうかの有無“が1つのキーポイントになります。

 

これは単純に考えて当たり前のことですが、所属するクラブでレギュラーでないのに、レベルの高いセレクションに合格することなど絶対に有り得ません。

 

ですから、第一の目標は絶対に所属するクラブでレギュラーになること。

 

どんなレベルでも良いので、

必ずレギュラーになれるクラブを選択

してください。

 

よく、地域の強豪クラブを最初から選んでしまって、そこでレギュラーを狙おうとする親子がいらっしゃいますが、そこを努力している時点で”セレクションの合格が遠回りになるケースが多い”ようです。

 

では何故、レギュラーになる必要があるのか?

 

それは、レギュラーになることで、トレーニングで身につけた技能を実戦という試合の場で使える(試せる)からです。

 

もし、ジュニア年代をずっと補欠のまま過ごしてしまうと、トレーニングで身につけた技能を実戦という試合の場で使う(試す)ことができなくなります。

 

これは、かなり大きなハンディキャップになってしまいます。

 

たとえ、強豪Jクラブに所属していたとしても、ずっと補欠のまま過ごしてしまうと、その期間、実戦の試合の場から遠ざかることを意味します。

 

これは、

雲泥の差

としてあらわれます。

 

そうならない為にも、お子さんが実戦という試合の場で、トレーニングで身につけた技能を使える(試せる)クラブを選択するようにしてください。

 

どんなに所属クラブが弱かったとしても、実戦という試合の場で、トレーニングで身につけた技能を使っている選手の方が必ず成長します。

 

この部分を勘違いされないように、初めて所属するクラブを選択する際は、何よりも慎重になってくださいね♪

 

4.トレセンの有無

 

ここまで順調に進み、所属クラブのレギュラーになれたら、次なる目標は”地区や地域のトレセンでの活動の有無“です。

 

たぶん、それなりにサッカーに関わっていくと、保護者間やお子さんたちの会話の中に、”●●●トレセン“というものが度々登場してくると思います。

 

何のことかサッパリだ...

そんな方に、分かりやすく解説します!

 

 

トレセン制度とは?

ナショナルトレーニングセンター制度

日本サッカーの強化、発展のため、将来日本代表選手となる優秀な素材を発掘し、良い環境、良い指導を与えること」を目的に始まったこの制度は、男子ではすでに25年を経て(女子は2005年度より本格的整備が開始)、さまざまな変革を行いながら、組織的にも活動内容においても充実したものとなり、トレセンを経験した選手から各年代の日本代表選手の多くが選出されるようになりました。

日本サッカー協会(http://www.jfa.jp)から抜粋

 

日本型選手育成システム

日本型選手育成システムのイラスト

 

上記を見れば分かると思いますが、地区よりも都道府県、都道府県よりも地域、地域よりもナショナルといったように、その選手のレベルに合わせたカテゴリーでトレーニングを受けることができます。

 

このトレセンのカテゴリーが、後にどのような評価が得られることになるのかを次のコーナーでお伝えします。

 

5.注目度

 

先ほどの”トレセン制度“により、上の階層に進むほど、個人の知名度は高くなっていきます。

 

つまり、これが”その選手の注目度“になります。

 

ちなみに、例外としてクラブのレギュラーでなくても、都道府県トレセン等になれる場合もあります。

 

これは、トレセンの指導者間による情報交換によるものと推測されます。

 

ようするに、所属クラブ以外の活動となるサッカーまたはフットサルスクールの指導者が、トレセンの指導者と交流関係があれば、上手く推薦をもらえる可能性もあります。

 

個人的に、その辺のことは詳しく分かりませんが...

 

その選手をトレセンに選ぶのは”大人の人間“ということです。

 

従って、どんなにサッカーが上手かったとしても、トレセンの指導者に認めてもらえなければ、決して選ばれることはありません。

 

ですから、トレセンに数多くの選手を出しているクラブやスクール等に所属するのも選択肢としてはアリだと思います。

 

中には、トレセンに選手を一切出さないクラブもあったり、一部のクラブだけからトレセンの選手が出たりしているという噂も時々耳にすることもあります。

 

ですので、あまりトレセンに入ることばかりに気を取られないことと、それ以上の実力を身につけて、自分の力でそれらを勝ち取っていただけたらと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

今回は、”サッカーのセレクションに必要な技術や能力“と、”事前に準備しておきたい要素“を更に細かく分類し、ポイントをおさえながらお伝えさせていただきました。

 

これから数年後にセレクションを受けるかもしれない...という方は、しっかりと今回の記事を参考にして、余裕をもってトレーニング計画を立てていってください。

 

その他、セレクションに関する参考記事もありますので、是非こちらにも目を通していただけたらと思います。

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました♪