今回は、”サッカーの天才少年(キッズ)に共通する要素“についてと、”久保建英選手とイガンインの共通点と違い“について、ライフキネティック・トレーナーの視点からお伝えしていきたいと思います。
お子さんがサッカーを始めると、
“何故、あれほど天才少年はサッカーが上手いのか?“
と不思議に感じることがありますよね。
これまでもブログでは何度か、
“学習(運動スキル)の習得には個人差がある“
という話をしてきました。
更に、その”学習の個人差“を埋める為に、
“脳神経可塑性を利用したライフキネティックが非常に有効“
ということもお伝えしてきたと思います。
これらの参考記事に目を通せば、
“天才少年に関する不思議“
が徐々に理解できるようになると思います。
特に、今回ご紹介する”久保建英選手“に関しては、
下記の ”おれバルサに入る!“ でも親御さんの視点から語られています。
この本を読むことで、
“どのようにして天才少年の道を歩んでいったのか?“
が何となくイメージすることができると思います。
当然、私自身もこちらの本に目を通し、スクールに参加する選手たちを指導するにあたって、”トレーニングの工夫“や”技能習得“のお手伝いをしています。
この内容を知っているか知っていないかだけで、
“指導者としての指導力に差があらわれる“
こと間違い無しです!!
それでは次のコーナーから
“天才サッカー少年(キッズ)の幼少期(少年時代)について“
お伝えしていきたいと思います。
目次
①天才少年(キッズ)の幼少期
それでは、”天才少年(キッズ)の幼少期(少年時代)について“、私が知り得た情報やライフキネティック・トレーナーの視点からお伝えさせていただきます。
まず先に、
“天才“とは、どういう人のことを指して言うのでしょうか?
早速、調べてみたいと思います。
生まれつき備わっている、並み外れてすぐれた才能。
また、そういう才能をもった人。
つまり、何の努力もせずに生まれつき備わっているとか、並外れて優れた才能を持っている人を指して”天才“と呼ぶようです。
でも、先ほど紹介した ”おれバルサに入る!“ を読んでみると、久保建英選手が”生まれつき才能を持っていた天才“だとは思えません。
この本を手に取って読めば分かると思いますが、彼ら親子は365日、雨の日も風の日も休むことなく、父親と一緒にサッカーで遊んだ(トレーニングをした)ことによって、”念願のバルセロナの育成機関に合格した“ようです。
その中で久保親子が行っていたことは、
“常に新しい課題にチャレンジしていたこと“
ではないでしょうか。
逆に、”韓国出身のイガンイン“に関しては、幼少期(過去)の情報があまりにも少ない為、もしかすると先ほどの”天才“と呼ばれる才能の持ち主なのかもしれません。
今回、その辺についても詳しく触れていきたいと思います♪
1.久保建英選手
まず、”久保建英選手“ですが、既にコパアメリカにおいて日本代表にも召集され、レアルマドリード移籍(現在マジョルカにレンタル)したことから、彼の幼少期を知らない人はほとんどいないと思います。
ですので、彼の経歴よりも”彼ら親子が取り組んだトレーニング内容“や”ある共通点“についてお伝えしたいと思います。
まず、久保武英選手の親御さんですが、先ほどご紹介した本を読むと”日本代表選手たちに共通点がある“ことに気づきます。
それを忠実に実行してきたことで、現在のレベルまでサッカーの技能を高めてきたようです。
その共通点ですが...
サッカー日本代表選手の多くは、
“次男または長女がいる長男“
つまり
“第2子以降に生まれた子が多い“
ということに気づきます。
そのため、久保選手の親御さんは、
“次男のように育てる“
ことを意識しながら子育てをしたそうです。
ちなみに、次男や長女がいる長男(第2子以降の子)は、科学的な検証データ(マウス実験)からも、”脳神経が第1子よりも発達する傾向がある“ということが分かってきています。
私自身も長男がおり、次男として生まれてきています。
幼い頃から兄について回って遊ぶ機会が多く、上級生たちに混じりながら”必死で負けないように泣きながらも食らついていた“という記憶が僅かにあります。
このように第2子以降に生まれた子というのは、
“生まれた瞬間から周囲の刺激を受ける環境が用意されている“
ようです。
そして、この状況を久保選手の親御さんは、
“意識して作り出した“
そうです。
他にも様々な要因はあったとは思いますが、
“この共通点“
に着目したことによって
“功を奏した“
と言っても良いのではないでしょうか。
そして、そうした子育てをしながら、
“バルセロナの選手になる為に必要な技能“
を日頃から練習していたそうです。
これらの経緯については、
後ほど ”天才少年に共通する要素“ でご紹介したいと思います。
ですから、久保建英選手は幼い頃から、
“自分の目標を達成する為に、当たり前のことをしただけ“
でした。
でも、この当たり前のことがなかなかできないんですよね...
私も過去に奮起して、長男と約束を交わし、早朝トレーニングを行おうとしましたが、肝心の息子が”朝早く起きることができずに断念した“ことがあります。
ですから、
“どれくらいのレベルの目標を達成しようとしているのか?“
によって、
“取り組む度合いも違ってくる“
と思います。
それでは、ここで久保選手の幼少期(少年時代)のプレーを動画でご覧ください♪
(一部省略していますので、約15秒の動画です)
こんな小さい頃から、上手にリフティングができるなんて凄いですよね!
実は、
“リフティングとインステップキックおよびトラップ“
には、
“とても深い関係性“
があります。
当然、久保建英選手も、
“こうしたことを意識しながらリフティングの練習“
をしていたみたいです。
特に、久保建英選手は、
“インステップキックが幼い頃から正確“
でした。
こちらの動画は、カテゴリー別の日本代表で放ったシュート場面です。
(一部省略していますので、約10秒の動画です)
久保建英選手は、
こうしたシュートをバルセロナの育成時代から何本も決めています。
例え、周囲から”天才少年“と呼ばれていても、
“どれだけサッカーの基本が大切なのか?“
が分かっていないと、実際にそうしたトレーニングに取り組むことができませんよね(汗)
それからこれは、私がインターネット上で指導している”日本国内にあるバルセロナスクールに通っていた選手の親御さんから聞いた実話“です。
久保建英選手は、
“まるでサイボーグ(機械)のように頭を左右に振って周囲の状況をしっかりと把握している“
と現地のコーチたちからも太鼓判を押されていたそうです。
せっかくなので、レアルマドリード移籍後に行ったミニゲームで、久保建英選手のプレーを確認してみましょう♪
(一部省略していますので、約20秒の動画です)
どうでしょう?
チラチラと素早く顔を左右に振っているのが確認できたのではないでしょうか。
この辺の能力は、”元日本代表の中田英寿氏も持っていた能力“ですね。
このように、目標が高ければ高いほど、
“幼い頃から周囲の状況を素早く把握する能力“
を養っておくことが必須項目となります。
当然、現在も海外で活躍している日本人選手たちは、こうした能力を持ち合わせている為、瞬時に臨機応変に対応することができるわけです。
少しずつですが、
“天才へ通じる道“
が見えてきたのではないでしょうか?
2.イガンイン
次に、2007年の韓国で放送された某バラエティー番組の中で、未就学児の成長過程を紹介するコーナーで突如あらわれたのが”イガンイン(当時7歳)“でした。
2008年(8歳時)に、地元の仁川ユナイテッドFCのU-12に入団。
10歳時に家族とスペインに渡り、バレンシアのカンテラ入団。
レアルマドリード等が興味を示す中、2017年にバレンシアと正式に2019年までのプロ契約を締結。
更に、2018年にはバレンシアと2022年までの契約を締結。
同年トップチーム初出場を果たし、トゥーロン国際大会のU-20韓国代表として出場をして、5試合3ゴールを決める。
2019年に開催された FIFA U-20ワールドカップでは準優勝を成し遂げ、2ゴール4アシストで大会MVP(ゴールデンボール賞)を受賞。
こうした経歴から、久保建英選手と比較されることが多いようです。
では、イガンインの少年時代から最近までのプレー動画をご覧ください。
(一部省略していますので、約2分10秒の動画です)
見た感じでは、
“既にサッカー選手に必要な技能を習得“
していますね。
これならスペインの有力クラブのセレクションにも難なく合格できるはずです。
続いて、最近のプレー動画です。
(一部省略していますので、約1分40秒の動画です)
この動画では、U-20日本代表やバルセロナの下部組織の選手に対して、相手の逆を突く技術や能力を出すことができています。
今後の世界レベルのサッカーには、絶対に欠かせない技能ですし、ワンランク上のレベルでプレーするには必要不可欠と言えます。
ただし最近では、バレンシアでの出場機会が減少しているようで、その辺が”久保建英選手との違い“なのかもしれません。
それでも、幼少期(少年時代)に培った技能が、
“サッカー選手として大きな財産(武器)になる“
ことは間違いありません。
また、これらの技能を小学生5年生以降から身につけるとなると、その分、時間的な余裕が徐々に無くなっていく(時間が足りなくなる)ことも簡単に予測できるはずです。
ですから、
“こうしたサッカーの技能を幼少期に習得できるか?“
がキーポイントになりそうです。
続いて、”2人の共通点と違い“を見ていきましょう。
3.2人の共通点と違い
では、”久保建英選手とイガンインの共通点と違い“ですが、ライフキネティック・トレーナーの視点から見ると、両者に共通している点は”ボディーパーツ“を瞬時に判断できる能力があるという部分です。
では、こちらでも久保選手の動画をご覧ください。
(一部省略していますので、約30秒の動画です)
久保選手のように、相手ディフェンダーの逆を突いたり、股の下にボールを通せたりできるのは、”瞬時に相手のボディーパーツを見極めることができる“からです。
当然、”イガンインも同様の能力“を持っています。
既にイガンインの動画は紹介したので、こちらでは省略させていただきます。
“対象物を見る“という脳の科学的な検証は、参考記事で紹介した”ナンシー・カンウィッシャーという脳科学者の研究結果“からも明らかになってきています。
つまり、2人に共通する点は、
“相手ディフェンダーのボディーパーツを見極める能力が高い“
という部分です。
私が開催しているサッカースクール(ライフキネティックコース)では、この”ボディーパーツ“を見極める能力を向上させるエクササイズにも力を入れています。
本日もスクールの中で、
“駆け引きとは何か?“
について私自身がディフェンダー役となって、個々にアドバイスをしました。
“単純な日本的なボールマスタリングではない”
“相手の動きを瞬時に見極める能力である”
“自分にとっても相手にとっても厳しい動きが必要”
このようなことを私自身がディフェンダー役となって、
“どのタイミングで仕掛けるべきなのか?“
や
“どのような技術やコーディネーション(身体の使い方)をするべきなのか?“
をアドバイスしました。
また、このような深いアドバイスになってくると、選手たちは目の色を変えて真剣に話を聞くようです。
選手たちにとっては、今まで誰も教えてくれないアドバイスでしょうし、それによって、徐々に自分たちの技術やコーディネーションが変化していくわけですから、当然ながら技術や能力の向上も感じられるはずです。
それでは次に、”2人の違い“についてお伝えしたいと思います。
冒頭でもお伝えしましたが、”久保建英選手はどちらかというと努力で技能を習得してきた“のに対し、”イガンインは天才肌“と思われます。
それが2人の能力に違いを生んでいると言っても良いかもしれません。
その能力の違いとは...
久保建英選手の場合は、周囲の状況を素早く把握する能力が高いレベルにある為、ドリブルといった技術だけで状況を打開するといったプレーがあまり見られません。
逆にイガンインの場合は、ご紹介した動画を見ても分かるように、技術の高さからボールを持ちすぎてしまって、相手ディフェンダーにファール等をされて潰される場面が多く見られます。
つまり、この違いがボディーパーツ以外の部分である
“周囲の状況を素早く把握する能力“
に深く関係しています。
一度良く考えてみてください。
どれほど技術が高かろうと、ファールで潰されたり、強度の高いプレッシャーを受ければ、いずれ選手は行き場を失ってしまいます。
しかし、周囲の状況を素早く把握する能力があれば、技術だけでなく、周囲のサポート(味方選手やスペース)を利用しながら、その場の状況を打開することができます。
この違いですが、
“どちらの方が、より柔軟性があるか皆さんにも判断できるはず“
です。
世界には、技術の高い選手ばかりが存在しているわけではありません。
日本人である久保建英選手のように、身体能力に秀でいなくても、レアルマドリードという世界レベルで十分通用する能力を持つことができるのです。
だからこそ私は、
“脳神経可塑性を活用したライフキネティックの導入“
をサッカーをしている皆さん(お子さん)にお勧めしたいのです。
持って生まれた(備わった)天才的な技術などなくても、努力によって培った周囲の状況を素早く把握する能力さえあれば、久保建英選手のように世界レベルでも活躍していけるはずです!
また、ライフキネティックを発案したホルスト・ルッツ氏がお伝えしているように、”情報の80%は目から入る情報“と言われています。
目から入った80%の情報は、
そのまま手や足に繋がっているわけではありませんよね?
そうです。
必ず”脳を経由“しているのです!!
そして、その脳における情報処理を更に加速させる為に、短期記憶から長期記憶に変化させていく必要があるわけです。
こうしたことから、久保建英選手とイガンインの違いは、
“脳の構造的な変化や機能的な変化に差がある“
と思われます。
徐々にですが、
皆さんも”脳神経可塑性“に興味を持ってきたのではないでしょうか?
さて、次のコーナーでは”天才少年に共通する要素“についてお伝えしていきたいと思います。
②天才少年に共通する要素
ここまで、”久保建英選手“と”イガンイン“についてお伝えさせていただきましたが、彼らのような”天才少年“と言われてきた選手たちには、更に”ある共通点“が見えてきます。
ここからは、その”共通する要素“に関してお伝えしていきます。
1.脳神経が発達している
まず2人の特徴としては、”脳神経が発達している“という点です。
前述したマウス実験からも明らかとなっている”第2子以降の脳の発達“を理解することができていれば、彼らの脳が幼い頃から周囲の子に比べて発達していたことが少なからず感じられるはずです。
だからといって、”今から第2子以降に期待をかける“ということを言っているわけではありませんからね(汗)
そうではなくて、
“脳に刺激を与える環境を用意する“
ことが重要なのです。
この辺については、既にご紹介した “おれバルサに入る!” でも語られていますが...
この本では
“それやった(行った)ことある!“
といった内容で伝えられています。
この件に関しては、ここで深くお伝えするつもりはありませんが、要するに”様々なことを幼い頃から経験させた“と思ってください。
いつも部屋や自宅にこもってゲームをしている子と、外に出かけて様々なことを経験している子では、脳の発達に差が出るのは明らかです。
つまりこれが、
“脳神経可塑性に一番必要とされる「本人のやる気と行動」“
に繋がることになっていきます。
2. かなり意識が高い
次に、天才少年に共通する要素としては
“かなり意識が高い“
と感じられます。
久保建英選手は、幼い頃からバルセロナに入ることを目標にしながら、サッカーの技能を高めていきました。
そして、イガンインも同じスペインにあるバレンシアというクラブに、僅か10歳で入団しています。
これは、
“本人のやる気と行動“が無ければ、
絶対に実現しそうにないことですよね(汗)
ちなみに、先日(契約期間を残したまま)引退を表明したサガン鳥栖のフェルナンド・トーレスが、日本サッカーの育成に関わるっていくことを公言しています。
以下、サッカーダイジェストからの抜粋です。
選手として引退はするが、クラブを離れるつもりはない。アドバイザーとして残るよ。日本のサッカーを世界に広げていくことに貢献したい。
まずは組織改革に取り組みたいと思っている。特にユース、若手の育成に目を向けたいんだ。鳥栖のユースには素晴らしいプレーヤーがいるから、そういった選手たちをどんどん成長させて、クラブを大きくしたい。そして、ポジティブな人たちと働き、改革をしていきたい。ネクストステップを考えて行動したい。アドバイザーとしての仕事はチームのためにできることを全てしたい。
(https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=60487)
このように心強い発言をされています。
更に彼は、今後の日本サッカーの育成について下記のようにも語っています。
以下、フットボールチャンネルからの抜粋です。
Jリーグが世界の一流リーグに近づくためには、「時間が必要だと思う」とトーレスは語る。「スペインやイタリア、イングランドやドイツなど、欧州各国のリーグは長い時間をかけて子供たちやプレーヤーを育成してきた。日本の場合はまだ歴史が浅く、100年は経っていない」と欧州との違いについて指摘している。
その上で、「重要なのは意志を持ち、努力しようとすること」だという考えを述べた。「忍耐や時間によって良いチームができると思うし、欧州のリーグにも近づけると思う。欧州から高いレベルの選手が来れば、もっと多くの選手がやって来るかもしれない。そういう形でリーグの重要性を高められると思う」
ヴィッセル神戸に加入したMFアンドレス・イニエスタとともに、自身も日本のサッカーの成長に寄与したいという思いをトーレスは強調している。特に日本の子供たちに良い影響を与えたいと語った。
(https://www.footballchannel.jp/2018/07/15/post281660/)
このように、世界トップレベルで活躍していた選手が、”日本の子供たちに夢や目標を与えてくれる存在になってくれる“のは、非常にありがたいことですね♪
今後の活躍や動向に注目してみたいと思います!
3. 見る能力が高い
そして最後の要素は、
“天才少年は見る能力が高い“
ことです。
この”見る能力“に関しては、下記に参考記事をご用意していますので、是非ご覧になってみてください。
③どのように技能を習得すれば良い?
さて、ここまで”久保建英選手とイガンインの技能を比較“しながら、”共通点や違い“を見てきました。
では彼らを目標とする為に
“どのように技能を習得すれば良い?“
のでしょうか。
当然、
“こうした技能を習得できるかどうかが重要“
ですよね。
結論から言ってしまうと...
ライフキネティック・トレーナの(個人的な)意見としては、
“一般の人でも習得が可能“
だと思います。
ただし、”いつから始めるかが重要“です。
時間は常に流れており、”その時間が止まることは絶対に有り得ない“からです。
徐々にではありますが、国立市のサッカースクール(ライフキネティックコース)もメンバーが増えてきております(ようやく8月で10名)。
近いうち、他のサッカースクールからも向上心を持った選手が、更に上のレベルを目指してスクールを検討中との話も伺っています。
当然、そうした中でライフキネティックを導入する時期に差が生じることになるわけですが、私はそこに”大きな問題はない“と感じています。
何故なら、
“全ては本人のやる気と行動“
だからです。
どれほどサッカーの技能が高くても、”本人にやる気と行動“が伴わなければ、”脳神経可塑性を加速させる“ことは絶対にできません。
ここに良い参考例があるのでご紹介します。
日本サッカーの祖と言われている(日本サッカー界初の外国人コーチでもある)ドイツ人の”デットマール・クラマー氏“は、”何歳からでもサッカーの技能は向上する“と語っています。
なお、このクラマー氏は1975年~1976年にバイエルンミュンヘンを指揮し、UEFAチャンピオンズカップで優勝もしています。
更に、その当時指揮をしていた際に、選手の1人であったカール=ハインツ・ルンメニゲにも、同様の言葉を投げかけていました。
以前、サッカー批評という雑誌を読んでいた際、左足でボールを上手く蹴れないルンメニゲに対して、”努力すれば必ず技能が習得できる“と説いたと書かれていたのを覚えています。
参考までに、彼の残した言葉を幾つかご紹介させていただきます。
“サッカーの上達に近道はない。不断の努力だけである。”
“ボールをもっと可愛がれ。ボールをきらえばボールも君をきらう。ボールになじみボールから自由になれ。”
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、”サッカーの天才少年(キッズ)に共通する要素“と、”久保建英選手とイガンインの共通点と違い“、そして”天才少年が持つ技能習得に関する情報“をお伝えさせていただきました。
個人としては、1万時間の法則には信憑性が無いと思っていますが、それでもやはり”本人のやる気と行動が技能習得(脳神経可塑性)にとって一番重要“と確信しています。
だからこそ、古臭い”単純なルーチン化した作業“ではなく、”久保建英選手のように、常に新しい課題にチャレンジをする“ことによって、自身の脳神経可塑性を加速させることが可能になると考えています。
日本国内には、様々なメソッドやコーチング法が存在していますが、どれも”単純なルーチン化した作業“と化しています。
この記事に目を通して、今一度、ご自身の活動を見直して、サッカーの技能向上に努めていただけたらと思います。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました♪