今回は、”ライフキネティック“を理解し、”体験“していただく為に、文章を読んで理解することが苦手な人に、”ライフキネティック日本支部が配信している動画“を幾つかご紹介します。
もう既に、これから紹介する動画を目にしている方もいるかもしれませんが、これからお伝えする順番に動画をご覧になっていくと、ライフキネティックの理解が更に進むと思います。
また、ただ動画を載せるだけでなく、私の解説も踏まえてお伝えしていきますので、是非今後の参考にしてみてください。
目次
①脳神経科学の面から理解する
まず初めにご紹介するのは、グレッグ・ケイジという方の脳神経科学の動画です。
こちらの動画のタイトルですが...
“自分の脳で他人の腕を操る方法“
とあります。
動画を見れば分かると思いますが、
“女性の脳から出る電気信号を男性の腕に電気信号として送り、女性の脳からの指示で男性の腕を動かしてしまう“
というものです。
まずは動画をご覧ください。
この動画を見て分かることは、
“我々が自分で意識して身体を動かす時、必ず脳から電気信号が出ている“
ということです。
そして、
“女性(サム)の腕を司会者(グレッグ)が手をとって動かすと、その腕の動きは女性の脳からの指示ではない為、隣の男性(ミゲル)の腕に何ら影響を与えない“
ということが起こります。
つまり、
“脳が働いていない場合は電気信号を送らない“
とも言えます。
更に、
“もっと器用に、細かく、巧妙に、身体の各部位を動かしたいのであれば、電気信号を出す源である『脳』を今よりもバージョンアップさせる必要がある“
ということが分かってきましたね。
②神経可塑性の面から理解する
次にご紹介するのは、ララ・ボイドという脳卒中の研究をしている方の動画です。
こちらの動画のタイトルは...
“この講義で、あなたの脳は変わる“
です。
早速、ご覧になってみてください。
この動画で分かることが、ものすご~く たくさんあります(笑)
皆さんが分かりやすいように、
“脳神経可塑性について“
下記に書き出しておきます。
- 小児期を過ぎても絶えず脳は成長する
- 休息をとっている時や何も考えていない時でも脳は非常に活発である
- 新しい事実やスキルを学ぶごとに脳が変わる(これを”神経可塑性“という)
- 脳が学習を形成する際の変化の仕方には”基本的に3種類ある“
1.科学的な変化
科学的な変化とは?
(神経細胞の間隙に起きる科学的シグナルの濃度を上げる)
これにより”短期記憶が可能となって短期的な運動スキルの向上“が可能になる。
その日に習った学習で運動スキルが上がる
2.構造的な変化
構造的な変化とは?
(脳の物理的な構造が実際に変わるには少し時間がかる)
これは”長期記憶や長期的な運動スキルに関係“している。
習った学習で運動スキルが上がっても、翌日そのスキルが消えている
a.構造的な変化には時間が必要
b.短時間で起きたことは学習とは言えない
c.物理的な変化が起きて初めて長期記憶が形成される
点字を読む人の手指の感覚領域は、点字を読まない人よりも大きい。
利き手の運動野が右利きなら脳の左半球だが、反対(右)側の領域よりも大きくなっている。
ロンドンのタクシー運転手は、空間的あるいは地誌的記憶を司る領域が大きい。
3.機能的な変化
機能的な変化とは?
(ある脳の領域を使ううちに、その領域は興奮が起きやすくなり、どんどん使いやすくなる)
“脳はその領域が活性化する為の条件を変える“
4.その他の重要項目
他にも、かなり大切な重要項目があります。
さすがに記憶するのは大変でしょうから、下記に書き出しておきます。
- 変化は単独でも生じるが、”ほとんどは上記1~3が呼応し合って全体で起こる“
- 神経可塑性による変化で”一番の原動力となるのは本人の行動“である
- 肝心なのは”行動と練習の量“である
- 神経可塑性のパターンには”個人差“がある
- この個人差によって、統計を利用する上で”データ等の検証が困難“になる
- 脳の変化を起こす主体は、”その人の行動“である
- 薬剤で神経可塑性をどうこうすることはできない
- 学ぶ為には”練習が何より効果的“であり、”自分でやるしかない“
- 練習の過程で、”難度が上がる“”より一層の努力が必要になる“と”脳では、より多くの学びが起き、より多くの構造変化が起こる“ことが分かっている
- 通説では、”1万時間練習“すると新しい運動スキルを学習し、熟達するなどと言われているが、”そんな単純な話ではない“
- もっと練習が必要な人もいれば、もっと早くできるようになる人もいる
- 脳が柔軟に変化する様子には、”個人差があまりにも大きい“ことから、”全員に効果的な単一の介入法というものは無い“
- “個々のパターンや個人差、変化の仕方を理解する“こと
- 学習とは、”脳が必要なことを実行する“こと
- 脳は、”良い方にも変わる“が”悪い方にも変わる“
最後に...
「今日からは、ご自分の思い通りに脳を変えていってください!」
さて、この動画を見たことで、どのような活動が今後必要なのかが分かってきたのではないでしょうか?
③ライフキネティックを理解する
(上記の画像からライフキネティック日本支部サイトがご覧になれます)
先ほどお伝えした動画をご覧になった上で、ライフキネティックの紹介動画をご覧になってみてください。
この動画を見る上で重要なポイントは...
先ほどお伝えした
“動画の内容を参考にする“
ことです。
・運動スキルは脳からの電気信号である。
・自分の意思で身体を動かす際は、脳から電気信号が出ている。
・より高い運動スキルを習得する為には、脳の機能をバージョンアップさせること。
・科学的な変化(神経細胞の間隙に起きる科学的シグナルの濃度を上げる)により、短期記憶が可能となって短期的な運動スキルの向上が可能になる。
・変化は単独でも生じるが、ほとんどは科学的な変化・構造的な変化・構造的な変化が呼応し合って全体で起こる。
・難度が上がったり、より一層の努力が必要になると、脳では、より多くの学びが起き、より多くの構造変化が起こる。
それではどうぞ。
この動画は、ライフキネティック日本支部が公式で公開している動画です。
ブログの埋込みによる紹介も”正式に許可“を頂いております。
この動画を見て分かったことを次のコーナーで紹介します♪
1.転倒予防をテーマにした研究
・転倒予防をテーマにした研究で、ライフキネティックの効果としてバランス能力が格段に改善した。
・目と手や目と足のコーディネーション能力が高まることが確認された。
2.学習の認識速度が上がる
・ライフキネティックによる学習の認識速度に良い結果が出ている。
・特に子供の教育に焦点を当てている。
3.スポーツ選手のミスが減少する
・スポーツ選手のミスがライフキネティックによるトレーニングで大幅に減ることが分かった。
4.ライフキネティックの多様性
・4歳~100歳までライフキネティックは誰でもすることができる。
・その人がどんな健康状態であっても可能。
・ライフキネティックは参加する人に合わせてプログラムを作ることができる。
・身体の不自由な方や病気の方でもできる。
・ただし4歳以下になると、単なる楽しい遊びになってしまう。
5.ライフキネティックに期待できる効果
・フレシキブル(融通、柔軟性)になり、身体制御の能力が良くなる。
・目を通じての認識力が上がる。
・私たちの日常生活の80%は、目から入る情報に基づいているので、この力をもっと強化することを考える必要がある。
6.各種エクササイズについて
・どの運動(エクササイズ)も脳の複数の分野が同時に関与するように考えられている。
・通常のトレーニングでは、左の脳と右の脳を切り替えるのは簡単ではない。
こうした科学的な研究や検証などを踏まえた上で、
皆さんも実際に “ライフキネティックを体験” してみましょう!
④日本支部の公式配信動画で体験!
それでは最後に...
こちらの動画を見ながら、
皆さんも一緒に “ライフキネティックを体験” してみてください♪
この動画は、ライフキネティック日本支部が公式で配信している動画です。
ブログの埋込みによる紹介も”正式に許可“を頂いております。
“ライフキネティック“は、
ドイツのオリンピック選手メダリストも取り入れている
“最新の運動プログラム“
です。
ビーンバッグが無くても、
“ペットボトルのフタ”や”お手玉等”でも代用できます。
是非、周囲の人たちと一緒に
“ライフキネティックのほんの一部分“
を味わってみてください♪
ただし、
“上記の動画で紹介されたエクササイズを永遠と続けいても“
正規のライフキネティックにはなりません。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました♪