これまでブログでは、脳の神経可塑性(科学的変化・機能的変化・構造的変化)によって、人間は様々なことを学習していくとお伝えしました。
また、その学習をしていく過程の中で「個人差がかなり影響している」ことが分かってきており、「学習を学ぶ人」と「学習を教える人」をマッチングさせるシステムが今後重要であるということが分かってきました。
つまりサッカーにおいては、その人に合った指導者、そしてその人に合う指導方法というものが必ずあるということでもあります。
まだまだ世間一般では認知されていませんが、各スポーツの世界でも、このようなマッチングシステムを採用した指導が提供されてくるようになってきています。
今回は、この学習のマッチングシステムを採用した指導方法について、様々な角度からお伝えしていきたいと思います。
目次
①指導する人と指導を受ける人のマッチング
サッカーにおいて、どのような指導が適切なのかは正直なところ分かりません。
ただし、「どのような指導者に、どのような指導を受けるのがその人に合っているのか?」であれば、ある程度まで絞り込めるはずです。
私が考える学習のマッチングは、「グループ学習が合っている人には、グループ学習を提供」し、「個別学習が合っている人には、個別学習を提供すべき」ではないかと思っています。
実際、義務教育などのクラス単位で行う授業で、その授業内容に追いつけない生徒は、別のグループや個別の授業を行う場合があります。
これもある意味マッチングですよね。
学習塾でも、グループ学習と個別学習を選択できる時代ですし、家庭教師を専門にしている人たちもいます。
スポーツの世界ですと、テニスなどは個人的にコーチを雇って、それによって世界大会で優勝するなどの成果をあげている日本人選手もいます。
他にもゴルフの世界では、レッスンプロという職業もあるようで、かなり一般の方にも浸透してきているように思います。
このように、専門分野に秀でている専門家を個人的にコーチや先生として雇うことで、これまでよりも高い能力を発揮できる人もいます。
でも、個人的に専門家を雇っても成果のあがらない人もいます。つまり、指導する人と指導を受ける人との相性が深く関係しているようです。
まだ日本国内のサッカーでは、スクールに通って誰もが同じ指導をグループで受けるのが主流です。ですので、そうしたスクールを利用する上で、学習の個人差は重要視されていません。
その結果、グループ指導が合っている子だけがドンドン上達していきます。
そして私は、ここの部分にとても疑問を感じています。
何故、グループ指導を行うまでのレベルに達していない子に、グループ指導という形態のスクールに通わせているのか?
様々な能力を持った子でバラバラなのに、同じ指導内容で満足できるのか?
その提供しているトレーニングの難易度は、しっかりと個々に合わせて調整されているのか?
能力の優れている(または能力の劣っている)方にだけ合わせた指導をしていないか?
つい、このようなことを考えてしまうわけです。
ちなみに、私のライフキネティック・サッカースクールでは、ライフキネティックを基準にトレーニングやエクササイズを作成および提供している為、その中で個人差が出ても何ら問題はありません。
ただし、サッカーの技能に関しては別です。
「最低限ここまで出来るようになってほしい」という基礎的な技能があります。その為、これからは自宅でも取り組めるムービーレッスンを導入します。
これならば、スクールのグループ指導の中で伝えることができなかった基礎技能を自宅で学ぶことができますし、個人的にムービーレッスンを通して、アドバイスやマーカーペン等を用いて添削することができます。
「もっと、うちの子にも声をかけて、個人的なアドバイスをしてほしい...」
大切なお子さんを預けているわけですから、このように考えるのが当たり前です。
そして私は、こうしたマッチングシステムを採用した指導をサッカーで実現することはできないかと、10年ほど前に考えたわけです。
②サッカーのパーソナルトレーニング実現に向けて
テレビのCM等で、著名人や芸能人がダイエットを目的に、パーソナルジムを利用して見事に成功した様子が映像で流れることがあります。
たぶん彼らは、仕事の忙しさや様々な理由から、こうした個人的な指導を受けてダイエットをすることが合っていたのでしょうね。
メール等を用いて、プライベートの食事まで指導をされるらしいですから、かなり効果は高いのだと思います。
当然、利用する際の費用もハンパない(汗)
その代わり、「高い費用をかけているのだから...」という気持ちになって、多少辛くても目標を達成しようと頑張ります。
しかし、サッカーでは「そこまでお金をかけたくない」というのが普通です。それでも実際は、月々のサッカーにかかる費用は決して安いとは言えません。
更に、そのスクールのグループ指導が本当に効果的で、その指導方法が子供に合っているのかも不透明です。
当然、自宅周辺には「そのようなスクールしかない」という方もいるでしょう。
だからこそ私は、サッカーにおけるパーソナルトレーニングを確立したいというのがあります。
その為の活動として、まずは国立市で定期的に開催ができるサッカースクールを確立します。そして、その活動を支援していただく為に、クラウドファンディング(ファンクラブ)を設立して、我々の活動を応援してくれる方々に支援をしていただく予定です。
これはかなり険しい道のりになると思いますが、それを第一の目標にしながら、今後もサッカーのパーソナルトレーニングを確立していく為の活動を続けてい行きたいと考えています。
当然、サッカーと並行しながら、ライフキネティックのパーソナルトレーニングも実現していきたいです!