今回は、サッカーの悪い姿勢や矯正、変な癖を効果的に活用する方法についてお伝えします。
誰にでも癖ってありますよね?
このブログに訪れた方の中には、ブログ記事を読んで「何かしらの期待」を感じているのではないと思います。
特に、自宅で行える良いトレーニングは無いか?
親子でサッカーのトレーニングをしているなら知りたいはずですよね。
でも、誰もが見れるインターネット上を検索しただけで、そんな簡単に「サッカーが上達できる情報」が上手い具合に入手できるはずありません。
「簡単に誰もが入手できるトレーニング」には必ず落とし穴があります。
それを知らずに鵜呑みにしてしまうと、後々後悔することにも成りかねません。
実際に、子供に「変な癖が出てしまって困っている」という話も耳にします。
では、その「変な癖」とは何なのか?
今回、その点についてお伝えしていきます。
目次
①サッカーにおける変な癖とは?
私はこれまでたくさんの親子にサッカーのアドバイスをしていますが、その中の大抵の子は「変な癖」を持っている場合が多いです。
その中で最も多いのが、
・「地面を蹴る」
・「踏ん張る」
・「猫背」
・「上半身が後傾になる」
という動きや姿勢です。
これは、現在活動中のライフキネティック・サッカースクールに参加する選手たちにも当初多く見られました。
誰がどのような経緯で、上記のような動きや姿勢を教えたのかは分かりません。
もしかしたら、本人自身が世界のトップレベルの選手たちを見て、「たぶんそうしているのだろう...」と勝手に思い込んでいるのかもしれません。
でも実際に、この動きをやってみると、重心が片方の足にずっと残り続けてしまう為、素早く左右に移動することや素早く反応することができなくなってしまいます。
当然、上記のような理由から上半身が後傾になったり、猫背になっていく選手もいるようです。
私自身は、そのような動きをする選手たちを見ると、ついつい言ってしまいます。
「その動きや姿勢で、どうやって素早く左右に相手よりも早く移動するの?」
「地面を蹴る」「地面を踏ん張る」等といった行為は、確かに瞬間的に爆発的な力を生み出す方法ではあります。
しかし、その爆発的な力を生み出す為に、一瞬だけ「溜め」が出て(発生して)しまいます。
私は、この動きを見ると「物凄く動きの遅い選手」に見えてしまいます。
何故そう感じるのかというと、いつも世界トップレベルの選手たちのプレーを見ているからです。
ボールを奪われる、ボールを失う原因の多くは、この瞬間的に動こうとする際に発生する「溜め」が原因です。
つまり、頭では素早く動こうとしているのに、逆に身体は「その場に留まるように、力を入れてしまう動き」をしてしまいます。
これが、いつも私が指摘しているサッカーにおける悪い姿勢や変な癖です。
そして、子供たちのこうした癖を矯正していく為に、私はこれまで様々なトレーニングを編み出してきました。
②変な癖を矯正する為のトレーニング
まず、私がその選手のドリブルを見る時に、「地面を蹴る」、「地面を踏ん張る」等といった行為がないかを必ずチェックします。
大抵の子は、片足に重心が残ったままになることが多いので、そこをライフキネティックのエクササイズやこれまでに編み出したトレーニングで改善させます。
ただし、その場で改善したとしても、脳の中には「癖」が残ってしまう為、その後に1対1などをやると、どうしてもその動きが咄嗟に出てしまいます。
ある意味これも、「ワーキングメモリー(短期記憶)」の繰り返しによって、長期記憶の中に蓄積させてしまったモノなので、これを取り除くのは非常に厄介です。
ですが、ある程度エクササイズをしていくと、この「地面を蹴る」「地面を踏ん張る」といった動きや悪い姿勢を、逆に上手く利用することができるようになります。
つまり、これが「駆け引き」の場面で随所に出てくるようになります。
先ほど私は、上記のような「地面を蹴る」「地面を踏ん張る」といった動きを見ると「動きが遅く感じる」とお伝えしましたよね?
ですから、あえてその短所を長所として使い分けれるようにします。
要するに、今まで片足に重心が残っていた動きに加えて、新しく「スムーズで滑らかな動き」を覚えることで、2つの動きを自分の意思で自由に操れるようにしてあげます。
このように、以前あった欠点を違った意味で利点に変換または矯正することができれば、その子の弱点を克服することが可能となります。
③欠点利点を使い分けて柔よく剛を制す!
これまでに、「柔よく剛を制す」という言葉を一度は耳にしたことがあるはずです。
この言葉の意味は、
柔軟性のあるものが、そのしなやかさによって、かえって剛強なものを押さえつけることができる。
メッシやイニエスタの身長は、日本人と比べてどうでしょうか?
決して日本人よりも大きいとは言えませんよね。
私たちは、彼らが大柄なDF陣を次々とドリブルでかわしていく姿を目にしています。
つまり、彼らと同じような身体の使い方を知ることができれば、サッカーにおける欠点を利点に変換することが可能になります。
彼らが、「決してパワーだけでサッカーをしているわけではない」というのは、誰が見ても明白です。
たとえ小柄であっても、その欠点を逆に利点に変えられるということを彼らはサッカーという競技の中で体現してくれています。
そして我々は、その彼らの勇敢なプレーにいつしか魅了されています。
既に小学生年代で身体が大きくて、特に不満が無いという方は別にして...
たとえ小柄でフィジカルが無くても、大きな相手に勝つ為の努力をしてみてください。
その為に努力する方法は、このブログを何度も読み返していれば必ず答えが見えてくるはずです。
特に、私がこのような活動をすることになったキッカケくらいは、最低限おさえておいてくださいね♪