今回は、”ドリブルデザイナーの岡部将和(おかべ まさかず)“についてと、”彼のドリブル技術は誰にでも習得できるのか?“を、ライフキネティック・トレーナー独自の視点からお伝えさせていただきます。
まず、結論からお伝えしますが...
ライフキネティック・トレーナーの視点から言わせていただくと、”岡部将和氏のドリブルは誰にでも習得できるものではない“と言えます。
何故、彼のドリブルが誰にでも習得できるものではないのかは、これから説明していく内容を読めば簡単に理解できると思います。
なお、当サイトの管理者は”ドイツ公認のライフキネティック・パーソナルトレーナー“として活動しています。
初めて”ライフキネティック“という言葉を耳にした方は、下記の参考記事をご覧になっておくと良いと思います。
目次
① 岡部将和の経歴
では、先に”岡部将和(おかべ まさかず)氏の経歴“からお伝えします。
【生年月日および出身地】
1983年8月1日生まれ
身長168㎝
神奈川県横浜市出身
【サッカー歴】
兄の影響で5歳からサッカーをはじめる
- あざみ野FC
(15期生として第20回全日本少年サッカー神奈川県初優勝) - 横浜マリノスジュニアユース
- 神奈川県立荏田高等学校
- 桐蔭横浜大学
(5期生キャプテンとして神奈川県1部リーグ優勝・神奈川県知事杯優勝) - バルドラール浦安セグンド
- バルドラール浦安フットボールサラ
(2007年 日本フットサルリーグ2位)
(2008年 第13回JFA全日本フットサル選手権大会 優勝) - Laguna Playas de Salou(スペインフットサル2部)
- 湘南ベルマーレフットサルクラブ
(2010年 第15回JFA 全日本フットサル選手権大会 準優勝)
(シーズン終了後に引退)
【書籍】
『ドリブルデザイン 日本サッカーを変える「99%抜けるドリブル理論」』
上記のような経歴となっています。
岡部将和氏は、幼少期から身体が小さく、足も遅かったこともあり、Jクラブのジュニアユースでは大変苦労したそうで、フィジカル重視の方針から出場機会も減少していき、最終的にはチームを離れることになったそうです。
こうした経緯がある中で、得意とするドリブルに磨きをかけ、大学卒業後にフットサル選手の道を歩み、現役を引退した後も、ドリブルクリニックをメインに活動しながら日本一周を成し遂げています。
ほとんどの方は、YouTubeにも動画を見ていると思いますが、今回その中の一部動画をご紹介したいと思います。
(約40秒の動画です)
動画の中で、”重心斬り“という説明が出てくると思いますが、岡部将和氏がドリブルのコツとして伝えているメソッドおよびコツのようです。
そのため、サッカーの技術というよりも”見る能力“が無ければ、岡部将和氏のようなドリブルは難しいように、私は個人的に感じています。
次のコーナーから、もう少し踏み込んで”ドリブルデザイナー“について触れていきたいと思います。
②ドリブルデザイナーとは?
では、先ほど少しだけ触れた”ドリブルデザイナー“についてお伝えします。
まず、”ドリブルデザイナーの定義“についてですが
サッカーやフットサルにおけるドリブルを”言葉で理論的に説明“しつつ、”個々のプレースタイルや特徴に合ったドリブルをデザイン“していく職業
とあります。
こんな職業があったなんて驚きですが、フットサルを本職にしていた岡部将和氏ならではの職業(特殊能力)のようです(笑)
なお、私が行っているムービーレッスンを利用しているお子さんも、実際にこちらのクリニックに参加して、”カモシカドリブル“というものを直接教わったそうですが...
残念ながら当時所属していたクラブの指導者から、”攻撃が遅れるからそのドリブルをやるな!“と指摘されたそうです(汗)
それから最近、他の記事でも取り上げましたが、”一度、ある思考回路が選手の脳に焼き付いてしまうと、トップレベルの選手と話していても、脳に焼き付いた思考回路を変えるのは極めて難しい“とアーセン・ベンゲルが伝えています。
こうしたことを考えると、この指導者の”やるな!“という発言や指導方針はどうなのでしょうか...
もしかすると、そうした指導者の発言や指導方針により、”上記のような思考回路が選手の脳に焼き付いてしまうかもしれません“よね(汗)
さて、それでは先ほどコーナーで出てきた”重心斬り“について触れていきたいと思います。
まず、”岡部将和氏が伝える重心斬り“ですが、これはライフキネティック・トレーナーの視点から見ると、”目で見る能力とボディーコントロールが深く関係“しています。
例えば、サッカーのドリブル技術があっても、”目で見る能力が低い“ようであれば、動画で示されているような相手選手の重心を瞬時に見抜く(感じる)ことは絶対にできません。
逆に目で見る能力が高かったとしても、”ドリブル技術を出す為のボディーコントロール能力が低い“のであれば、瞬時に反応(判断)して自分の身体を動かす(左右の脳をスムーズに切り替える)ことができません。
ですので、岡部将和氏の動画を見ても、たとえ同氏のクリニックに参加したとしても、”1回だけの参加だけで、誰もが彼と同じような技術や能力に達するのは難しい“と言えます。
それでも、フットボールデザイナーという特殊な職業なこともあることから、あからさまには”習得できない!“とは言えないでしょうから...
本人も一生懸命、それらのドリブル技術や能力を世間に伝えようと必死なのだと思います。
ちなみに、私が活動する東京国立市のサッカースクール(ライフキネティック・コース)では、こうしたことが起こらないように、しっかりと相手の重心を見る能力を高めることと、瞬時にボディーコントロールが出せる(スムーズに左右の脳を切り替えられる)ようなエクササイズおよびトレーニングを提供しています。
ようするに、ドリブルデザイナーの技術や能力は、”すぐにコツを掴んでしまう選手もいる“でしょうし、”なかなかコツを掴めず、技術や能力を習得するまでに多くの時間を要する選手も存在する“ということです。
ですが、多くの方々は、そうした脳の仕組みをあまり理解していないこともあり、その技術だけを盗もうと躍起になります。
しかし、我々のようなライフキネティック・トレーナーは、そういった単純な取り組み(ルーチン化した作業)を繰り返すのではなく、個々が持つ強みや弱みをトレーナーが見極めて、最も必要とされる能力を伸ばす為のエクササイズ(常に脳に新しい刺激を与える)を提供しています。
ですから、私の場合は、”フットボールコーディネーション“という名称で主に活動しています。
なお、現在は同氏が所属していた湘南ベルマーレのフットサルにも、ライフキネティックが導入されており、しっかりとライフキネティック専門トレーナーが専属のコーチとなって選手たちを定期的に指導しています。
③重心斬りを習得する為に必要な要素
では次に、先ほどから出てくる”重心斬り“を習得する為に必要な要素をお伝えします。
まず、こちらの技術を出せるようになるには、
- 相手の動き(重心)を見る能力
- 瞬時にボディーコントロールする能力
が必要だということをお伝えしました。
上記2つがキーポイントになるわけですが、皆さんがそれらを習得する上で、どちらを先(優先的)に習得すべきかと考えていくと、”その優先順位は(ライフキネティックでは)ボディーコントロールが先“となります。
よく考えていただければ分かると思いますが、相手の重心が見えたとしても、その瞬間に、肝心の身体が動かなければ(脳の切り替えができなければ)意味がないので、”まずは様々なタイミングで動きの変化ができるボディーコントロールを習得“していきます。
そして次に、様々なボディーコントロールを維持していきながら、様々なタイミングを目で見たり、脳で判断(感じたり)しながら、同じ状況でもそれらが同時に行えるようなエクササイズへと変化させていきます。
ライフキネティックも、何故それらがスムーズにできないのかを言葉にして分かりやすく参加している選手たちに伝えていきますので、個人的にはライフキネティックの方が、より理論的なトレーニング(エクササイズ)になると私は感じています。
以上、何故ドリブルデザイナーの技能が、”誰にでも習得できるものではないのか?“をライフキネティック・トレーナーの視点からお伝えさせていただきました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、”ドリブルデザイナーの岡部将和(おかべ まさかず)“についてと、”彼のドリブル技術は誰にでも習得できるのか?“を、ライフキネティック・トレーナー独自の視点からお伝えさせていただきました。
今回のように、これまで当サイトでは、何故サッカーの技能習得に(個人)差が出てしまうのかを、なるべく皆さんが理解しやすいように理論的にお伝えしてきたつもりです。
これほどスポーツ選手の脳について言及しているサッカー情報サイトは、他にはないと自負しております。
確かに、理論的にライフキネティックを説明している他サッカー情報サイトも数多く存在していますが、どれもこれも難しい専門用語を用いて、威厳のある立場から専門的に説明しようとしています。
でも、実際に現場で悩んでいる方々は、そういうことよりも、”何故上手くできないのだろう...“という悩みの方が強いはずです。
個人的には、そうした現場で悩みを持った(抱えた)方々のお役に立ちたいと考えて、このサイトを立ち上げましたので、これまでの記事を読んで何かを感じ取っていただければ嬉しいです。
また、皆さんからの疑問質問やご相談にも対応していくつもりなので、何かございましたら、”下記のお問い合わせメールフォーム“より、気軽にご連絡ください。
その他、必要な関連記事を下記の載せておきますので、時間をかけながら理解しただけたらと思います。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました♪